100 年を通して受け継がれてきたもの
京都大学交響楽団について

今年、京都大学交響楽団は創立100周年を迎えます。

京都大学交響楽団は、1916年12月に結成されました。翌年から始まった定期演奏会は、戦時中も含め現在に至るまで多くの困難を乗り越えながらも毎年欠かすことなく続けられてきました。

そして、第199・200回の定期演奏会も目前です。今年は記念公演として京都・西宮/大阪・東京の各3都市ずつ開催予定ですのでお時間ございましたらぜひお越しください。

変わるもの変わらないもの

私たち京大オケも他の学生オケと同様に、学生の間の4年間(一部はそれ以上)しか在団出来ないことからこの100年という歴史の中で非常に多くの人が入れ替わってきました。

しかし、私自身の4年間の京大オケでの経験や、これまでに収集した資料を読み解いていくと、100年間変わることなく脈々と団員のなかに受け継がれてきたものがあるのではないか、と私は感じます。今回はそのうちの一部を紹介します。

音楽に対する真摯な姿勢

100年間続けられてきた定期演奏会、ただただ順風満帆に行えてきたわけではありません。戦中だった年、戦後だった年もあれば、火災でBOXや楽器の多くが焼失してしまった年もありました。

特に戦時中、戦況の悪化した時期には、招集されて入隊したり、勤労動員として工場へ行く学生が増え、団員が減少しました。しかし、そんなときでも団員の音楽に対する態度は揺るがず、BOXへ行けば必ず誰かが練習していました。週2回の練習のためだけに動員先から汽車で駆けつけるものも多かったそうです。この頃は空襲に怯えながらの暗い電灯下での練習が団員にとっての唯一の喜びや希望となっていたのでしょう。

その、音楽をやりたい、追及したいという気持ちは今も変わりません。24時間いつ練習場に行っても誰かが練習している光景は今でも見られ、練習場は音楽追求の場としてずっと残っています。

時間を忘れて黙々と個人練習に励んでいたり、練習場に偶然居合わせた団員たちが一緒に弾き始めて「ここはこう弾きたい」「ここが好き」などと語り合っていたり、先輩と後輩が1対1でレッスンをし、伝統を受け継いでる様子が見られます。

また練習以外にも、本番で使う譜面への指示の書き込みを統一するためにパート員で集まったり、曲へのイメージを膨らまし、共有するために音源やオペラ、バレエなどの鑑賞会を行います。

私たちは、おそらく100年間変わらず団員誰もが、どこまで音楽を追求できるか、また、追及した先に何があるのかと常に考えてきました。

このホームページを通して

京大オケについてよく知ってほしい、100年史や記念CD、イベントを多くの人にプロモーションしたい 、そして、100周年プロジェクトにもっと多くの人を巻き込んで皆で100周年を祝いたいという想いからこのホームページをつくりました。

皆様に京大オケに触れていただき、京大オケへの何か新たな気づきや発見や面白さを見つけたり、あるいはより一層京大オケに魅力を感じていただけたら幸いです。

旧集会所で先輩と後輩が1対1でレッスンをしている様子。
旧集会所で個人練習に励む団員。